─────────────────────────────────── ■■中国地域MOTコンソーシアムメールマガジン第8号(2004年5月7日)■■  このメールは毎月1回(各月の第1週),中国地域MOTコンソーシアム関係 者の他,登録された皆様にお届けします.ホットニュースがあるときには, 号外をお届けすることもあります.  【コンソーシアム会員の連絡ご担当者の方へ】  本メールはコンソーシアム会員の連絡ご担当者にお送りしていますので, 貴社(機関)の関連する部署の方々にもご回覧していただきますようお願い 申し上げます.また,ご連絡担当者以外の方で直接配信を希望される場合に は,コンソーシアム事務局までご連絡下さい. ─────────────────────────────────── 【もくじ】 ●アンケート調査に対するお礼 ●連載第6回「MOT一口メモ」 ●連載第5回「技術経営箚記【さっき】」 ●MOT関連情報  ○トーマツ 知的財産 法務・会計・税務セミナー(5/17 東京)  ○代表企業にみる特許教育フォーラム(5/26-27 東京) ●バックナンバーのお知らせ (中国地域MOTコンソーシアムホームページ: http://www.chugoku-mot.org/ ) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ======================================================================     当コンソーシアムの活動に関するアンケート調査のお礼 ======================================================================  中国地域MOTコンソーシアムでは4月に会員の皆様に対して当コンソー シアムの活動に関するアンケート調査を実施させていただきました.35社( 機関)の方からご回答を頂き,様々な貴重なご意見をお寄せいただきまこと にありがとうございました.  現在その集計・分析作業を行っており,今後の活動の上で参考にさせてい ただきたいと考えております.次号のメルマガで内容をご紹介させていただ く予定ですが,ご協力いただきました皆様にこの場をお借りしてとりあえず 御礼申し上げます. ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             MOT一口メモ 第6回 ======================================================================     「出版:MOTベーシックス1『財務会計演習』について」 ======================================================================  MOTコース用の教材として,『財務会計演習』を出版しました.理工系 学生や技術者等,会計知識のない方々を対象とした学習用教材で,オリジナ ルのソフトウエアを使用して,ベンチャー企業の設立から成長の過程を疑似 体験しながら,楽しく財務会計の知識を習得できる内容になっています.本 教材は経済産業省の補助金を活用して開発したものですが,出版により,山 口大学理工学研究科(MOT),広島大学工学研究科(MOT),および, 日本大学グローバルビジネス研究科(MBA)で採用されるに至っており, 出版の重要性が認識されるところです.  昨今の大学の動きについて見ますと,@少子高齢化による学生数の減少, A国立大学の独立行政法人化,B研究予算の重点的配分等の流れの中で,新 しい分野への進出競争が激化しつつあり,具体的には,MBA,MOT,法 科大学院,国際協力分野,環境・福祉分野などが挙げられます.特に,MB Aでは,「知識創造企業」などの一連の著作で著名な野中・竹内教授が率い る一橋大学が脚光を浴びています.また,MOTでは,松田教授が率いる早 稲田大学が,「MOT入門・技術戦略・新事業戦略」の3冊を立て続けに刊 行しており,認知度を高めています.個別のコースについて見ていくと,実 際には,日本大学のように医師・薬剤師等が多く学んでいるMBAコースや ,芝浦工業大学のようにカリキュラムが充実しているMOTコースもあるの ですが,残念ながら一般の認知度では差がつく結果になっています.  ここで明らかなのは広報戦略の重要性で,出版も分かり易い広報ツールの 一つと言えます.今回の出版を契機として,出版社(EMEパブリッシング 社)が創設されたこともあり,中国地域MOTコンソシアムからの情報発信 の増加が期待されます.特に,ここでご紹介した,「MOTベーシックス1 :財務会計演習」の出版に続き,2以降の出版が予定されるとともに,遠隔 教育の分野への進出も計画から実効段階に移りつつあり,こうした活動を通 じて認知度を高めていくことが肝要と思われます.                    (日本政策投資銀行 廣畑伸雄) ※MOTベーシックス1『財務会計演習』は(有)EMEパブリッシング:  TEL: 070-5172-5325, E-mail: kenmiki@mx35.tiki.ne.jp  より発売中です(ISBN: 4-902238-03-9,定価2,800円). ━★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               技術経営箚記 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★━  箚記は「さっき」と読み,読書録のことです.MOT(技術経営)に関わる書 籍を紹介します. ======================================================================  ウイリアム・ラップ(柳沢亨訳)  『成功企業のIT戦略』 (2003年,日経BP社) ======================================================================  本書はIT(情報技術)を活用して成功している企業の事例を中心に,効果 的な事業戦略の要素としてITをいかに活用するかについて,評価・分析結果 に基づいて普遍化した指針を示したもので,トヨタ,イトーヨーカ堂,武田 薬品などの日本企業が多数登場します.ITを戦略ツールとしてカスタマイズ して使いこなしている企業が成功している様子が良く理解でき,今後ITの活 用を図ろうとしている,或いは現在上手く機能しておらず対策を検討してい る企業・組織にとって有用な書物と考えます.                        (広島大学 久保元伸) ====================================================================== 青島矢一,加藤俊彦 『競争戦略論』 (2003年,東洋経済新報社,ISBN:4-492-52135-6) ======================================================================  1990年代からのわが国経済の長期低迷は経営戦略の問題として議論される ことが多いが,戦略論についてはそれぞれ人ごとに異なる論点を提示して議 論がかみ合わないこともしばしば見受けられる.この本ではまず経営戦略論 について,「企業間で業績の違いはなぜ生まれるのか」というところから出 発して,経営戦略の理論的な考え方を極めてわかりやすい形で整理している.  経営戦略論には様々なタイプ・考え方があるが,その全体像を把握する上 で著者らは分類基準として,企業利益の源泉が主に企業の内部資源にあるの か外部環境に左右されるのかという軸と,もう1つの軸としてそれらがどの ような要因によって利益をもたらすのかということと,それらの要因がどの ようなプロセスによって生み出されるのか,という点に注目する.この2つ の軸により戦略論を4つに分類して考察しており,馴染みのある企業の具体 的事例を盛り込んだ戦略論の入門編として読みやすい構成になっている.                        (山口大学 向山尚志) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━               MOT関連情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ====================================================================== ◆ トーマツ 知的財産 法務・会計・税務セミナー(全1回) (東京) ======================================================================  テーマ:「大学・研究機関・バイオベンチャーにおける知的財産管理/       知的財産と事業価値最大化戦略/知的財産管理における税務上       の問題/最近の知的財産訴訟の動向」  バイオベンチャー・大学・研究所,医療関連事業に携わる方を対象に最新  の法務・会計・税務の知識が得られる内容となっています.  講師陣: 阿部・井窪・片山法律事務所 弁護士,弁理士       監査法人トーマツの公認会計士,コンサルタント  受講費用:無料(定員150名)  日 時: 平成16年5月17日(月)13:00〜17:00  場 所: 東京コンファレンスセンター品川 大ホールA       東京都港区港南1-9-36 アレア品川(NTTデータ)3F       品川駅中央改札港南口(東口)より徒歩2分  問合せ: 監査法人トーマツ 東京事務所       知的財産グループ 担当:石井       〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル       TEL:03-6213-1011 / FAX:03-6213-1015       (TEL:082-224-5625)  詳 細: http://www.tohmatsu.co.jp/cgi-bin/seminar/form.cgi ====================================================================== ◆ ISS産業科学システムズ 代表企業にみる特許教育フォーラム(東京) ======================================================================  古くから積極的な特許教育を実践されている企業,新しい時代にいち早く 対応した特許教育を実践されている企業など,代表企業五社の方より独自の 考えに基づく具体的な特許教育の実践についてご解説頂きます.  開催日: 5月26日(水) 13:30-17:10,5月27日(木) 10:00-16:30  場 所: 日本教育会館901号室(東京・神保町/竹橋/九段下/水道橋)       東京都千代田区一ツ橋2−6−2       道案内専用電話:03-3230-2833  受講料: 1名67,200円(受講料64,000円,消費税3,200円)       2名以上61,950円(受講料59,000円,消費税2,950円)  詳 細: http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/index.cgi  内 容:   1.「ダイセル化学における特許教育」    5月26日(水)13:30〜15:15    ダイセル化学工業(株) 三好晴雄 氏   2.「富士ゼロックスにおける知財教育の取り組みと実際」    5月26日(水)15:25〜17:10    富士ゼロックス(株) 牧山皓一 氏   3.「富士重工業における知財教育」    5月27日(木)10:00〜11:45    富士重工業(株) 主査 名取潔 氏   4.「セイコーエプソンにおける特許教育」    5月27日(木)12:45〜14:30    セイコーエプソン(株) 出野恭一 氏   5.豊田工機の特許教育・評価    5月27日(木)14:45〜16:30    豊田工機(株) 松浦和雄 氏 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             バックナンバーのお知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  これまで発行してきました本メールマガジンのバックナンバーは,中国地域 MOTコンソーシアムのホームページの「関連リンク」にアクセスすることで お読みになれます.どうぞご活用ください. ====================================================================== 【注1】このメールマガジンは,中国地域MOTコンソーシアム関係者に配信     しています. 【注2】上記以外の方には,登録いただいた方にのみ配信します. 【注3】メールマガジンの配信登録を希望される方は,     office@chugoku-mot.orgにご連絡下さい. ======================================================================  ▼ ご意見ご希望は,下記までご連絡ください.    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